Swept
Brandingロゴ・VI

ロゴ・名刺・ブランド

Q.なぜ卵をモチーフに選んだのか

愛着だけでなく、チームの性質や将来のビジョンまで抱え込める「抽象度の高いモチーフ」が卵だったから。

旅行テーマを畳み、Phase 2 のテーマが「愛着」に切り替わったタイミングで、ロゴ / ブランドアイデンティティ / 名刺 / Web の設計と実装を担当しました。

そもそも、なぜロゴを作り直したのか

実は今のロゴは 2 代目です。最初のロゴ(左)は自分がデザインを始めたばかりの頃、まだ旅行テーマだった頃の「イケイケ」なテンションで作ったものでした。

Sweptの旧ロゴから新ロゴへの刷新
旧ロゴ(左)から現行ロゴ(右)への刷新

時間が経つにつれ、ロゴとしての粗がいくつも見えてきます。

「ロゴとしての必要十分条件を満たしていない」とずっと感じていて、旅行テーマを畳んで「愛着」へ切り替わるタイミングは、ちょうど刷新するいい機会でした。

なぜ卵だったのか

出したかったのは 優しい雰囲気 で、無機質にはしたくなかった。だから円を中心にした角のないデザインにする、という方向は早い段階で決めていました。

モチーフは、愛着というテーマから連想を広げる中で複数の案を出しました。

ロゴの初期候補案6パターン
初期候補6パターン、左上が卵案

この中で最初に手応えがあったのが左上の卵案でした。1 つのモチーフに複数の意味を重ねられる抽象度の高さが決め手で、そこからさらに意味を足しています。

モチーフ自体はこの初期案からずっと変わっていませんが、そこから何度も作り直し、今の形にたどり着いています。

S に抱擁を重ねる

文字としては S(Swept の頭文字)を使うのが一番手っ取り早い。卵と S を組み合わせる方向は早々に決まりましたが、そこから先は一本道ではありませんでした。抱擁のモチーフを入れるかどうか、S をネガティブスペースで表現するか流動的なシェイプにするか、といった方向性違いを複数作ってチームに見せ、一番右の形に絞り込んでいます。

卵とSを組み合わせたブラッシュアップ4案、右端が採用形
ブラッシュアップ4案、右端が採用形

絞り込んだ形をあらためて図解すると、卵に S を重ね、抱擁の姿を S のネガティブスペース(余白側)に折り込むという構成になっています。単純な卵と S の組み合わせで終わらせず、余白の側にも意味を持たせられたのは、個人的に一番手応えのあった工夫です。名前「Swept」自体は愛着テーマより前に決まっていたので、名前ではなくロゴ側でテーマを背負わせる役割分担にしています。

S字から卵、抱擁のモチーフへと展開したロゴコンセプト図
S → 卵 → 抱擁の展開

全部、円と曲線で作った

形は角を使わず、円と曲線の組み合わせだけで構成しています。優しい雰囲気を出すには、自分たちがやろうとしていることを踏まえても、角張った直線より滑らかな曲線の方が合っている、という判断でした。

円の重なりだけでロゴの形を構成していることを示す図
円の重なりだけで構成

卵は、誇張したほうが卵らしい

卵の輪郭表現は、実際の卵に近い写実的な形と、少し極端に誇張した形の 2 パターンを比較しました。

卵の形状比較。左が写実的な卵、右が誇張した卵で右を採用
写実的な卵(左)と誇張した卵(右)、右を採用

結果は右の誇張した形。写実的な方が正確ではあるものの、記号として「卵らしさ」を感じるのは、むしろ特徴を誇張した方だと分かりました。

ロゴタイプはギルサンズ

文字部分(ロゴタイプ)は、サンセリフ体にする方向性自体はやろうとしていることから早々に固まっていました。その中でオプティマ・トラジャン・フーツラ・ヘルベチカ系(実際は Neue Haas Grotesk)・ギルサンズを比較しています。

ロゴタイプのフォント比較5案、中央がギルサンズ
フォント比較5案、中央がギルサンズ

採用は中央の ギルサンズ。ギルサンズが持つ人間味のある表情が、自分たちのテーマに一番合っていると判断しました。太さは比較時からさらに調整し、最終的にはもう少し太くしています。

卵を全成果物で通した

決めた卵のモチーフは、名刺・ポスター・サイトまで軸をぶらさずに使いました。ロゴ単体で終わらせず、ブランド全体を一貫させています。

ポスターは半分遊びで作ったもので、引き算のデザインに挑戦したくて手を動かしました。コピーは「その形を、尊重する発明。」— 卵が自立して立つ姿を、コロンブスの卵になぞらえたロゴコンセプトとそのまま重ねています。

ポスター「その形を、尊重する発明。」
ポスター「その形を、尊重する発明。」

名刺 / DTP

ロゴから名刺の組版・入稿まで担当しました。Web 育ちなのでトンボや CMYK は初見の緊張感がありましたが、特に詰まらず入稿まで通しています。名刺自体はチームの活動に必要だったから作った、という実務寄りの一枚です。

名刺の表と裏(自分の分)
名刺の表と裏(自分の分)

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