「Dockerってなんで入れるんですか?」と聞かれて、Pythonのバージョン管理の話を始めてしまいました。
社内ツールの引き継ぎで
自分が作った自動化ツールを他の人に引き継ぐとき、Dockerを使って環境ごと渡す形にしました。「このコマンド打ったら動くので」と説明して、それで済む話だったはずなんですが、「じゃあなんでDockerを入れる必要があるんですか?」と聞かれた瞬間、スイッチが入りました。
「Dockerが必要な理由はですね、僕のパソコンとあなたのパソコンで環境を揃えるためで、環境っていうのは裏で動いてるPythonのバージョンのことで、バージョンが違うと動かないことがあって、今回はPythonだけだからまだマシなんですけど、これが複数のパッケージになると管理がしんどくなってきて、Dockerはそのパッケージとバージョンを全部まとめてパッケージングできるから……」
喋りながら、あ、これ聞かれてないな、と思いました。
相手がどんな顔をしていたかは覚えていません。たぶん「うん」か「へえ」くらいしか言っていなかった。
早口オタク問題には自覚がある
もともと早口オタクでした。何かに興味を持つと延々と話してしまうやつ。大学のあいだにだいぶ改善されて、「相手がこの話に興味を持っているかどうか」を察するセンサーは磨かれたと思っています。早口オタクって言われるのが本当に嫌で、そこはちゃんと直そうと努力した記憶があります。
ただIT関係だけ、まだ残っています。
Dockerの話もそうですが、「GitHubってバージョン管理できるんですね」と言われたときに「厳密にはGitがバージョン管理システムで、GitHubはそれを使うサービスなんですが」と訂正してしまうやつとか。
その訂正、今必要? という感じです。自分でも思います。
メタ認知は効いているのに直せない
厄介なのが、やっている最中に気づいているんです。
「あ、今早口オタクになってるな」という自覚はある。でも止まれない。止まれないというか、止まり方がわからない。話の途中でいきなり「あ、すいません、これ聞かれてないですね」と言うのも変だし、自然に着地できる場所が見つからないまま話し続けてしまう。
Dockerのときも「おまじないだと思ってください」とだけ言っておけばよかったんだろうな、と後から思います。「これ不思議ですよね〜」と笑って流すとか。でもそれはそれで誠実じゃない気がして、どこかで正確に伝えないといけないような感覚も残っていて、結果として深みにはまる。
近々また試される
友人から「GitHubの使い方を教えてほしい、Webサイトを公開したいから」と頼まれています。
頼まれた瞬間に「GitHubの使い方を覚えるのと、サイトを公開するのは別の話では」と思いました。GitHubはコード管理で、公開するにはデプロイ先が別にいる。GitHub Pagesを使うならGitHubと相性はいいのでセットで話せますが、そもそもデプロイ先がGitHub Pagesになるかどうかも決まっていない。CloudflareでもVercelでも普通のVPSでもいいわけで、そこが決まっていないのにGitHubの使い方だけ教えてどうするんだという気持ちがあります。
とはいえ、友人が本当にやりたいのはWebサイトを世に出すことであって、GitとGitHubの概念を正確に把握することではない。多分「とりあえずGitHubに上げたらなんかいい感じになるんでしょ」くらいの解像度で頼んできているはずで、そこに「まずデプロイ先を決めましょう」から入るのが正解かどうかもわからない。
「これを教えたいわけじゃない」と「でも順番が違う気がする」の間でうろうろしていて、うまい落としどころをまだ見つけられていません。なんとかしたい、とは思っているんですが。
