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title: 参考書を片手に、初めての外部案件
project: "kodaira-walking-gomihiroi"
kind: process
question: なぜ最初の実績をコンペではなく地域団体への無料提案で作ったのか
answer: 『ロゴデザインラブ』の「コンペはクライアントとの対話が抜ける。地域の団体に提案せよ」を、そのまま現場で試したから。
canonical_url: "https://toyoshima.work/works/kodaira-walking-gomihiroi/approach"
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# 参考書を片手に、初めての外部案件

## 参考書を「現場で使ってみる」

このロゴは、ロゴ制作を本格的に始めて 3 作目くらいの初期作品です。狙いは、参考書として読み込んでいた『ロゴデザインラブ』と『ロゴデザインの現場』を、実際の案件で使ってみることでした。

## コンペを避けて、地域団体に提案する

『ロゴデザインラブ』は、駆け出しがコンペ形式に応募することを勧めていません。理由は、コンペのフローが実務と大きく違うから。実務は「ヒアリング → 反映 → 修正 → 納品」とクライアントとの対話で進むのに、コンペは出されたお題を自分で想像して作って出して終わり。**対話が丸ごと抜け落ちる**、というのが著者の指摘です。

代わりに本が勧めるのは、地域の NPO や知り合いの会社に「無料でいいからデザインさせてほしい」と持ちかけること。そのムーブをそのまま真似たら、実際にロゴ制作の依頼につながりました。報酬は受け取っていませんが、身内の外から受けた初めての仕事で、印象に残っています。

## そして本に書かれた「失敗」も踏んだ

制作自体は上手くいったのですが、提案を見せる段で一つやらかしました。

本には「見せる前に、**なぜ見せるのか・どんな意見がほしいのか** を先に伝えよ」とあります。理由は、クライアントは「もっとこうした方がいい」と具体的な改善案を出しがちで、そうなると良くない方向に流れやすいから。たとえば「この要素を目立たせたい」なら、デザイナーはサイズ・コントラスト比・アクセントカラー・視線誘導…と複数の引き出しから最適を選べます。ところが「大きくして」と具体案でもらってしまうと、言われた以上そうせざるを得なくなる。

だから最初に、**ほしいのは現状への不満点であって具体的な改善案ではない**、どこが引っかかるかを抽象度高く教えてほしい(「ここが目立っていないのが気になる」で十分)、改善案を採るかは分析して自分が決める ── という枠を設定しておくべきでした。それを怠って、本に書かれた通りの展開を踏んでいます。教科書で読んだ失敗を身をもって刻めた、という意味では、いい勉強になりました。